神宮の御用材と伊勢桧

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神宮の御用材・神宮宮域林の森作り

木札の起源

伊勢神宮(正式名称「神宮」)は広大な森林を所有している。神宮宮域林と呼ばれるその森林は、5,446ヘクタールあり、神路山と島路山・高倉山と呼び、内宮・外宮を囲むようにその背後に広がる広大な鎮守の森。伊勢市の森林のおよそ半分を占めている。

伊勢神宮が森林を所有する目的は、20年ごとに、内宮・外宮の二つの正宮の正殿、14の別宮の全ての社殿を造り替えて神座を遷す式年遷宮。このとき、宝殿、外幣殿、鳥居、御垣、御饌殿など計65棟の殿舎のほか、装束・神宝、宇治橋なども造り替えられるため大量の木材が必要なためである。
造営には、樹齢100年を軽く超えるひのき材が必要となる。最低でも60年生以上の木でなければ必要とする用材は採れないという。神宮の式年遷宮においては、1万本以上のひのき材を使用する。その御用材となるひのきを伐りだす山のことを御杣山(みそまやま)と呼び、現在は木曽(長野県上松町)、裏木曽(岐阜県中津川市)が御杣山である。
御杣山は、第34回式年遷宮までは、3回ほど周辺地域に移動したことはあるものの、すべて神路山と島路山、高倉山でした。しかし、原木の枯渇による伐り出しの困難さからその後三河国、美濃国に移り、第41回から第46回式年遷宮までは伊勢国・大杉谷をに移った。そして第47回式年遷宮から平成25年の第62回式年遷宮まで木曽、裏木曽に御杣山は移動し現在に至っています。
しかし、木曽、裏木曽も天然檜材が減少しています。大正12年に「200年計画で直径100cmのひのき材を造る」ことが決められ大正14年から本格的にひのきの植林を始める。ひのきの生育には200年程かかるため、本格的に使用されるのは2125年という。再び神路山・島路山・高倉山を御杣山とすべく、長い年月をかけたロマンあふれる計画である。「200年後」を見据えた森作りが、ずっと続けられています。

今回、平成25年に第62回式年遷宮では、この正宮周辺三山および瀧原宮の神域林からの間伐材を使用し、全用材の25%が賄われたそうだ。鎌倉中期に神宮宮域林にひのきがなくなって御杣山が他の土地に移って以来、なんと実に七百数十年ぶりにこの神宮宮域林からひのき材を供給できたのです。
すべての御用材をこの神宮宮域林から・・・楽しみです。

伊勢ひのき

三重県で代表的なひのきといえば、日本における林業発祥の地ともいわれる尾鷲のひのき材、恵まれた立地から産出され、独特の色つやと緻密な年輪を有した尾鷲桧が有名です。
しかし「尾鷲ヒノキ」の他、三重県には新たなブランド「伊勢ひのき」があります。奈良県の吉野と地続きの産地で、香肌や宮川流域で産出される優良なひのきで神宮との関わりも深く、古くはこの宮川流域が御杣山とされ、芯の詰まった良質な宮川材が御神木として使用されてきました。これらのひのき材はまとめて「伊勢桧」と呼ばれ、ブランド化されています。

工房喜喜では木曽檜材、伊勢桧材を使用した木札や表札、看板など木工品を製作しています。

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